2019年7月4日木曜日

女性(男性)が男性曲(女性曲)を歌うときのキー調整は?

こんにちは、ウルスラです。

私、ヒトカラが趣味と自称してるくらいにはカラオケに行くんですよ。
何でも歌います。J-POPはもちろん、アニソンゲーソンに演歌に洋ロック、ボーカロイドなんかもイケますし、世代じゃないいわゆる懐メロも結構やります。

そんで、カラオケで異性曲を歌いたいときって結構ありますよね。
(私(※男)に関していえば6~7割くらいは女性曲歌ってるんですけども)
そこで常に出てくる疑問、どのくらいキー上げ/下げすればいいの?という点について、ちょっと詳しく解説したいと思います。

なお、この記事は特に歌の訓練なんてしていない方を念頭に置いて書いています。
歌には多少自信があるぞ、という方などは自分の状態に合わせて適宜読み替えてください。


※長々と読むのは嫌だ、結論だけ読ませろ!という方は一番最後まで飛んでくださってもOKです。→ジャンプ

キー/キー変更って何ぞや?


そもそも「キー」って何?ってな方向けに別記事を用意しますのでこちらをご覧ください。
(何となくでも)分かるよorキー調整したことあるよ、って方は別に読まなくても大丈夫です。
というかほとんどの方は読まなくて大丈夫のはずです、多分!

【鋭意執筆中……気長にお待ちください】


男女で声の高さはどれだけ違う?


答えから言ってしまうと、平均して女性の声は男性よりも+5程度だと思われます。
そして申し訳ないのですが、このことについて私からはソースを提示することができません。

その代わり、この記事と同じようなことを解説してるページを検索すれば、大半のページには+5~+7と書いてあると思います。
(そして結論までだいたい同じことを書いてるページもいくつもあると思います)
それに加え私自身の経験を踏まえて+5程度なのかなと推測しました。

というわけで結論。
カラオケで女性が男性曲を歌いたい時はキーを原曲から+5~+7に
男性が女性曲を歌いたい時は原曲から-5~-7に設定してください。
もちろん自分の声の高さ、歌いたい歌のボーカルの高さもある程度加味して調整してくださいね。

……う~ん、本当にそれでいいんでしょうか?
(ここで終わったらこの記事の存在意義ないじゃん的な意味でも)


単純明快ゆえの落とし穴


(平均的には)男女の声の差が±5~±7だから
   ↓
(平均的には)カラオケでも±5~±7すればいい感じに歌える

というのは、こう言ってはなんですが非常に短絡的な結論づけです。
実際、「これでは高すぎてうまく歌えない」という声が多いのではないでしょうか。
おそらく男女ともにあることでしょうが、とりわけ女性に顕著なのではないかと思います。

これの原因の一つは、すでにお分かりかもしれませんが当然
「訓練をしていない素人が、日ごろから訓練に励むプロの歌を歌う」ことの難しさによるものです。
ちゃんとピッチの合った高音って、訓練しないとなかなか出ないものです。

しかしそれだけなら、上記のキー調整から適当に-1~-2ほど落とせばいい*1だけのことです。
(実は男性が女性曲を歌いたい時のキー調整についてはここで終わっても問題なかったり……)
そしてここまでなら多くの人が容易に思いつくことです。
問題はそこに留まりません。


ここまで述べてきた中で見落としている要素、それは……

流行です。

いやまあ、この一言だけじゃ何が何やらなので、項を移して詳しくお話しします。


男性ボーカルのイマドキってどうよ?


これまででちょっと引っ張りすぎちゃったので、今度は結論から行きましょう。

近年(区切るならここ10~20年くらいでしょうか)の流行りの男性J-POPシンガーは、
トレンドとして平均の人以上に高音を得意としたボーカリストが大半です。九割がこれに当てはまるといっても決して言い過ぎではないと見ます。
これが、女性が男性曲を歌う際に、理論上正しいはずの+5~+7ではうまくいかないことの主たる原因です。


例を挙げてみましょうか。(以下、敬称およびボーカルの個人名は省略)
※筆者は個別具体的な流行にはとても疎いですので、チョイスが多少おかしくても見逃してくださいね。

○平均より高いアーティストの方たち……
B'z、サザンオールスターズ、ゆず、コブクロ、スキマスイッチ、GReeeeN、T.M.Revolution、back number、秦基博、etc.
適当にカラオケランキングを検索して見てみましたが、枚挙に暇がありません。

○平均か、少し高い程度*2のアーティストの方たち……
(私の敬愛する)ポルノグラフィティ、Mr. Children、BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS、SEKAI NO OWARI、米津玄師、etc.

○平均よりも音域の低いアーティストの方たち……
福山雅治、TM NETWORK、井上陽水、etc.
近年という縛りが付くと探すのがかなり難しくなります。

(まああくまで私が適当に選んできただけなので、この例示がどれだけの論拠になるかはかなり怪しいところですが……。)


男性について言うと、低い声域のボーカリストは世間の中若年層にあまり需要がない
という風に昨今の流行を評価できるかもしれません。私個人的には残念ですが。

対して女性については、低い声のボーカリストが"以前より"減ったことはありえても、男性ほどこの傾向は強くないはずです。
近年でも特別高くない~比較的低い声の女性ボーカルは割と散見されます。
なお、これがこの記事を「女性が男性曲を歌う」ことをより主眼において書いた理由になります。


それで結局どうすればいいのよ?


(こっちがほんとの)結論。つまるところ、
イマドキの男性曲を歌おうとすると高い音域を要求されるのはほとんど必然とも言えまして、
それゆえに、女性が男性曲を歌うときはだいたい+2(-10相当)を基準にキー調整するといいかと思います。
男性が女性曲を歌うときはだいたい+5(-7相当)あたりですね。
一度上述したことですが、自分の声の高さや曲の音の高低など個別具体的な要素を加味して調整してくださいね。

また、本筋からは外れますが、上のような傾向があるので男性が男性曲を歌う際にも、場合によっては諦めてキーを下げる調整を入れたりすることも必要になってきますね。
サビで声が全然出なくてオク下で歌う羽目になるよりは、ちょっとばかりキーを下げるほうが百倍も二百倍も英断だと私は声を大にして申し上げたい。
そりゃあ、訓練して原調で歌えるようになるのがいちばんカッコイイでしょうけども。


ちなみに歌手稼業が本業ではないような層、すなわちアイドル歌手等のような方たち(男女とも)の歌の場合、歌の稽古ばかりしてるわけにもいかないため*3音域はそれほど高くないことも多いです。
比較的安心して歌えるでしょう。

ただし、同じ「歌手稼業が本業ではない」層でも、例外的にいわゆる声優アーティストについてはそうとも言い切れません。
というのも、彼ら/彼女らは本業からして声を扱う仕事なので、発声やピッチなど技術面が伴っていないことはあっても音域は本業の歌手並みに広い、なんてのはザラにあります。
この点油断なきようご注意ください。


最後までお読みくださってありがとうございました。
またどうぞよろしくお願いします。



-参考にしたページなど
音域データ! @ ウィキ ~この曲の最高音はどこ?~
https://www41.atwiki.jp/saikouon_dokoda/

年代別でカラオケ検索(あの頃この頃)|DAM CHANNEL
https://www.clubdam.com/dam/anokoro/nendai.html


-脚注
*1: 「高くて歌えない!」というとき、ついつい最高音だけに目が行きがちですが、最高音だけでなくその周りの音も含めた全体が当然1ずつ下がるのでたったの-1でもかなり歌いやすくなります。

*2: 平均と比べてどうと言っても、もちろんプロとしてのトレーニングを積んで声域は広がっているので、平均的な声域の男性が訓練もなしに容易に歌いきれることはあまりありません。前後の例についても同じです。

*3: 他に、多くの人数で同じパートを歌う(ユニゾン)ことが多いために音域を特出させられない、というのも理由の一つとして挙げられます。一部のジャニーズや48グループはこの例として最たるものといえるでしょう。

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